読書散歩 ―国体論-菊と星条旗- 白井聡著―

新書或は文庫本を3冊、買うのを止めて宝くじを買った方が夢がある、ましてや当ったら一層楽しい、「わくわくだけでも嬉しい宝くじ」
そのわくわく感を止めたのが、考え方を共有させてもらっている小説家でもあり、詩人でもある同年配の池澤夏樹さんのエッセーに触発された新書だった。
政治学者、白井聡さんの「国体論 ―菊と星条旗―」。
先ず「国体」という言葉に戸惑いを覚える。まさか冗談にも「国民体育大会」ではあるまい。更に副題の「菊と星条旗」から連想するのは、アメリカの文化人類学者、ルース・ベネディクト(Ruth Benedict)女史の「菊と刀」。しかしどうも想像する内