92年前の踏切をロマンスカーが通過

 小田急線を挟んで二つの集落は何百年も前から行き来していた。
 1927年4月1日に新宿から小田原の全線が開通し線路を通り越す踏切が設置された。昭和2年からの状態はほとんど変わっていない、そこを最先端の電車であるロマンスカーが通過する(1と2)、瞬間的には同じ空間に存在しているが両者には91年の開きがあるともいえる。この田んぼの周りを草刈りする人とロマンスカーに乗っている人とそれだけの開きはないと思いたい。たまたま私は両方の立場を体験しているが、都会のネズミと田舎のネズミの話に近いのではなかろうか。
 そこから5分も歩かない場所に二宮金次郎が200年前に