連載:宗教2

悟りたい病 (自分のためのメモ)

宗教を学んでいるとき、悟りたい病を発することがある。
悟りというものが、なにか素晴らしく極上の境地をひらくものとして、あこがれの対象となってしまうのだ。

この病気はけっこう厄介で治りにくいもののひとつだ。
いろいろな気づきを悟りと思っても、その境地はすぐに崩れてしまい、また新たな探求をしなければならないという循環に陥ってしまう。気がつけど気がつけど、その最終地点には至っていないという不満足な状態がずっと続く。

悟りというものを、頭の中で考えた「向こう側」にあるものとして見ている限り、その不満足な状態は解消することはない。なぜなら虹のごとくそれは向こう