連載:宗教2

あるがん患者の話から見える生と死 (自分のためのメモ)

禅のお坊さんの著された本に、あるがん患者さんのお話が出てくる。どのようにして向かい来る死と向き合ったのかが書かれている。

本に紹介されたその方は、肝臓がんにかかりあまり余命がないとわかった。意気消沈していたころに、本の著者であるお坊さんと会う機会があり、お坊さんは彼の病気のことを知る。

そこで、禅のお坊さんは思ったそうだ。
きっと治りますよなどど気休めをいうのが一番よくない。中途半端な励ましの言葉は、無責任だし失礼だ。
「そうか、なら、病気と仲良うしいや」と言った。
その一言で、何かが吹っ切れたようだった。
「分かりました!」と帰っていった。

次に