H・ハメル『朝鮮幽囚記』をめぐる考察(その1)

昨日まで外出が危険なほどの猛暑の日が続きました。数日間、妻に図書館へ送ってもらい、論文執筆にあたりました。ここに紹介します。

H・ハメル『朝鮮幽囚記』に関する考察

17世紀に厳しい鎖国政策を採っていた朝鮮にオランダの貿易船が漂着した。乗組員36人が抑留され、そのうち書記のヘンドリック・ハメルが朝鮮脱出後に勤務先のオランダ東インド会社に提出した報告書はオランダで出版(1669年)され、ヨーロッパに未知の国・朝鮮を知らせた。ヨーロッパ人の目から見た17世紀の朝鮮を記述した記録として貴重な資料となった(日本では『朝鮮幽囚記』、韓国では『ハメル漂流記』という