【読書】「地獄の犬たち」(深町秋生)、うねるバイオレンス!


東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾の3人称で全編、450ページが描かれています。

兼高は組織の命を受け、弟分の室岡と沖縄に飛び、現地のやくざのトップ、喜納修三を殺害した。

その夜、弟分と別れ一人になった兼高は嘔吐し、のたうち回る。その原因は、兼高の正体にあった。警視庁組対部に所属する潜入捜査官としてやくざ組織に潜入。二つの顔を使い分ける難しさと現地のやくざを殺したからだった。

兼高が所属するやくざ組織は、後継者問題でもめている。
沖縄まできて現地のやくざを殺害したのは反対勢力を削ぐためのものだった。兼高はこの仕事が認められ、東鞘会会長、十