記憶 (改稿)

忘れていたことを
ふと何かの拍子に思い出すことがあります

そのキッカケは
ふと目にした一枚の写真だったり
ラジオから流れてきた歌だったり
テレビの中の何処か懐かしい風景だったり

それは様々だけど

時として
思い出が心の扉をこじ開けて
堰を切ったように突然甦ってくることがあります


忘れていたこと・・・

いや
忘れようとして心の中に封じ込めていたこと?



忘れようとする時
人は必ずそのことを
その人のことを思い出しているのです

だから忘れられない

忘れようとすればするほど
望むと望まざるとに関らず
脳はあらゆる限りに力を総動員して
記憶を