目黒・行人坂散歩 ー會津八一の書との邂逅(大圓寺)-

ちかつきて あふきみれとも みほとけの 
みそなわすとも あらぬさひしさ

万葉仮名ならぬ ひらがなだけの歌を知ったのが20代半ば、奈良の新薬師寺に訪れたときに見た歌碑が最初だった。會津八一、秋艸道人はこよなく奈良を愛し、多くの歌を残している。
その八一が揮毫した扁額があると知人が教えてくれてから、見てみたいと思いながら実現していなかった。知人はツアーか何かで堂内で見せてもらって写真を撮ったが手振れで失敗したとかで手元にないらしい。
目黒の急坂の行人坂を降りきる途中、目黒雅叙園の手前に位置する天台宗「松林山大円寺」がその寺である。
行人坂は大円寺を拠点に