国分寺散歩 -聖武天皇の残影を・武蔵国分寺 ー

去年の10月24日、武蔵国国分寺跡を訪れた。

凡そ1300年前、天平13年3月、時の天皇、聖武帝は全国に国分寺建立の詔を発した、と続日本紀に書かれている。
武蔵国でも詔に従って僧寺と尼寺が建立された。僧寺は武蔵国国分寺と呼ばれ、今、その礎石を中心とする遺跡に立ち、遠望しても詔にある七重塔も金堂も思い描くことは茫洋として像を結ぶ術もない。
後継寺院が「金光明四天王護国之寺」が「医王山最勝院武蔵国分寺」と名を変え、真言宗の寺院として法灯を継いでいる。
去年訪れたときは寄棟造りの薬師堂が雑木に覆われるように森閑と静まりかえった境内の一角にあった。
太平記にも