秋に思う母のこと、俳句のこと

秋は物思う季節だからというわけでもないが7年前に死んだ母親のことを思い出している。
母は晩年になって俳句をたしなみ数千句を遺した。

100歳になったころに私たち5人の子供が相談しては母の俳句の自費出版をした。

題名が「軒しずく」

100冊印刷したが全部で払い手元には1冊しかない。



母は37歳で未亡人になり、再婚することもなくわれわれ5人の子供を育て上げ全員を大学卒業させることを人生の目標にしたようだ。
未亡人生活66年、103歳で天寿を全うした。

終戦直後のことで幼い子供たち5人を食べさせ学校に通わせるのは相当難儀なことだ