世界はどこへ

 昔、わが国が順調に成長している頃、いずれ世界中に平穏で暮らしやすい日々が訪れ、軍隊もいらなくなると思ったことがある。
 しかし今、そんなことは永遠にないかも知れないと思うようになった。
 世界の国々の間でも、各国の人々の間でも、貧富の差、不公平感、宗教、考え方などの相違により、犯罪やテロ、侵略に発展する。戦争にならなくとも、武力を背景に国際問題を解決しようとする。
 これまで、米国やヨーロッパの国々は世界をよりよくするリーダーと思われていた。しかし、そのような国にも、他の国を思いやる余裕がなくなっている。
 その代表格が米国である。米国がやることは正し