私はしょっちゅう嫉妬する。
以前は目が吊り上がり肩がいかり、
心臓がきゅっと閉まるほどの激しいものだった。
嫉妬の背景には競争心がある。
自我の欲望と言えばそれまでなのだが、
もうすこし細かく見てみるとき、
ある事が見えてくる。
なぜ競争しなければならないのか。
この背景には甚だしい自己肯定感の欠如がある。
自分に自信がないのだ。
自分に自信がある人は他人と競争しない。
ふつう私たちが自信というときには、
何か能力があるとか凄いものを持っているなど、
自分に付随したものによって得られる自信をさす。
しかし、
そうしたものは相対的で非常に危うい