掃苔に行く

しばらくぶりに姉の墓参りに行った。墓は山崎の天王山のふもとにある。そこからは「三川合流」を望むことができる。伊賀からはるばる流れてきた木津川、琵琶湖よりの宇治川、丹波から流れてきた桂川が、ちょうど姉が眠るあたりで合流し、名を淀川と改める。

夏も秋もいろいろあって、姉はおろか父母の墓参りですらままならなかった。

花と煙草と缶ビールを買い求め、もろもろの報告と、なかなか決着がつかない「きょうだい喧嘩」をするために、そして霞の向こうに水面をキラキラと乱れ光る三川合流を眺めるために、掃苔に行った。献花と献煙と献杯をすませ、ぶつぶつと般若心経のサワリを唱え、帰