在りし日の姿と現在のずんべらぼ




この並木道沿いにあった釣り堀は父のホームグラウンドだった

鮒釣りからスタートした私は何度か付き添い繊細なウキの動きと格闘した

市街地にしては静かな空間と彩りを添える道路沿いの街路樹が素敵だった

昼食場所として重宝した喫茶店が昨年廃業したかと思えば今度は並木がざっくり斬り去られた

根っこからなら何事もなかったかに思えるが生半可に残っている分だけ無惨に感じる

新たな樹木を植えるようだがたぶん葉を繁らせる品種は除外される訳だろう

青年時代からずっと通り抜けていた道だけに一抹の寂しさは隠しようがない

カテゴリ:日常・住まい