連載:日常3

「大掃除病」

何も予定のない日には一日家にいてゆっくりしたい。未だに10キロマラソンの疲れが抜けきっていないからごろごろもしていたい。それなのに、12月になってしまった。

オカンだって正月は綺麗にして迎えたい。リビングを片付けたいし、普段行き届かないトイレや浴室を磨き上げ、台所も本箱も押し入れももっと物を少なくしたい。もうこれは病気、大掃除病だ。

だができないとわかっている。小さな範囲だけをやる。「今日は一階のトイレをやる」。そう決めてやると、何かをやった気になる。窓際に並べたガラス瓶を思い切って捨てた。同じ洗剤が二つある。古い方を捨てて、タンクは水が流れる処にう