そもそも、何か答えが欲しいわけではないのだ。
話を聞いて欲しいのであって、言いたいことを言ってしまえばスッキリする。恐らくそんなところだろう。
麗子にとって自分は、いつでも話を聞いてくれる都合のいい存在なのだ。山田にはそうとしか思えなかった。
それなら、自分にとって麗子はどんな存在だというのだろう?山田は自問自答してみた。
彼は思った。麗子から頻繁に連絡が来るものだから、もしかしたら自分に気があるのではないか?と、変に期待していたのかもしれない。
麗子は話の途中で、男友達と飲みに行った話や、年上の女友達を紹介するようなことを唐突に