連載:百人一首2

[百人一首]98 風そよぐ 定家のライバル

いよいよラスト3

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける

そよそよと吹く、ならの小川の夕暮れは、秋のような風情だけど
行われているみそぎが、夏のしるしだよ

■■従二位家隆■■
藤原家隆(ふじわらのかりゅう)
いえたかでも良いんだけど、藤原定家(ふじわらのていか)のように、かりゅうと読む方が一般的

定家と同時期の人で、定家と並び称せられる歌人
定家のお父さん、俊成に師事しているから
兄弟弟子とも言える

定家が激情型の性格であるのに比べ
家隆はおっとり型

後鳥羽院にとても気に入られたのは定家と同じだけど
定家が途中で、嫌わ