T支部の例会の二次会は講師役を交えての懇親会だが、この日、大塚とオリーブ、山田の3人は1ヵ月後に迫ったイベントの打ち合わせのため、他のメンバーとは別に席につくようにした。
「その前に新支部長決めちゃいましょう。田代君!ちょっと・・・」
オーガニックが売りの小さな喫茶店は貸切状態だった。談笑していたボックス席から、困ったような顔をした田代がやってきた。
「カンベンしてくださいよ」
「頼まれごとは断わらないって、こないだ宣言してたじゃない」
「でも、それとこれとは・・・」
「だいじょぶだいじょぶ、オリーブさんが副支部長