日本のキリスト教徒の歴史が分かる小説

読書は技術、科学、経済関係が主ですが、最近読んだ小説の概要、感想を述べてみます。

「守教 上下」帚木蓬生 新潮社 17年4月発刊 1600円
福岡県の筑後地方の多少の伝承のある代々のクリスチャンの庄屋の信仰生活を綴ったもので、戦国期から明治時代までの九州や日本のキリシタンや隠れキリシタンの歴史が分かるように組み立てられている。著者は色々な資料を調べて書いているので、庶民クラスの信仰生活はこんなものだったかと思う。出てくる人物は善良な人ばかりで小説を明るいものとしている。

「病巣」江上剛 朝日新聞出版 17年6月発刊 1600円
企業小説を1つは読んで