連載:オカンの一人歩き

「孤独のグルメ」

バス停には3人がベンチに腰掛けていた。横に長い一人ずつ仕切りがあるタイプだ。私はこの仕切りが好きではない。親切に一人分のスペースを教えてくれているようだが、寝られないためだともいう。

二人が最初のベンチに座り、一人分空けて隣のベンチに一人が座っていた。詰めて座るのが気詰まり感があるのはわかる。バスが来るまでまだ時間もある。だがここはいつも大勢が並ぶので、私はすぐ隣のスペースに座った。

すると隣の女性の処に挨拶だけしに来て、後ろの方に行った女性がいた。あら、随分早いわねとか聞こえていた。隣の女性と目が合った。

「これからカラオケに行くんですって」