【今日の俳句】

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【今日の俳句】
谷底に猿の晩年月氷る
凡茶
引く波の砂に音あり冬の月
鈴木多枝子
静かなる樫の木原や冬の月
蕪村
寒の月川風岩をけづるかな
樗良
*  冬の月(ふゆのつき)・・・
冬の月は高度が高く小さく見えて寒々とした空に煌煌と冴え渡る。月は秋の季題だが冬は大気が冷え切って澄み渡りくっきりとした輪郭の月の姿が見られる。その研ぎ澄まされて凍ったような月の光は寒さと相俟って悽愴な美しさがある。

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陽を受けて白々冬の空の月              あけび庵

カテゴリ:アート・文化