「いい人ぶらずに生きてみよう」(千玄室著)を読む

「いい人ぶらずに生きてみよう」 千玄室著 集英社新書
2010年5月19日発行
ー人は生まれてしまってからには死ななきゃならない。
いつか死ぬという宿命をひっくるめて受け入れて、いまをありのままに生きるしかない、そういうことじゃないでしょうか。
 人というのは、そんなに簡単に悟れるものじゃない、ということです。
 お茶で世界が平和になるのなら、この世に戦争はない。
 お茶室に入れば、誰もが平等です。偉いとか偉くないとかという身分の違いも、人種の違いも関係なく、そこにあるのは、ひとりの人間と人間、人と人としての対等な関係です。世界中の人々がこのお茶の心を真