空海と円仁、大興善寺と青龍寺

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 旅行3日目、見学は美術館と西安博物館の次に、博物館から歩いて隣接する薦福寺の境内に入った。鐘楼と鼓楼の間を抜けると若葉がまだ出ず、枯れ木のような木立の先に小雁塔が見えてきた。薦福寺は唐の中宗が父・高宗の追善のために建立した寺だ(684年建立、ガイドブックによると、高宗の妃・則天武后が亡夫の追善のために建立と出て居る)。義浄三蔵が25年に渡るインドへの求法の旅(義浄は海のルートをたどってインドへ往復した)から帰国し膨大な経典をもたらし翻訳に努めたが、それを収蔵するために中宗が広く資金を募って8