遣唐使 (3) 前回のつづきです。 遣唐使は、多くの場合、次のような編成であった。人数は、200人から600人であるが、そのうち幹部は、20人から30人である。船は、4船に分乗する。 大使、副使、判官、録事、以上は、幹部の中のナンバー4である。 その下は、知乗船事、造船都匠、訳語、主神、医師、陰陽師、画師、史生、射手、船師、音楽長、新羅訳語、奄美訳語、ト部、雑師、音声生、玉生、鍛生、鋳生、細工…
遣唐使 (1) 東大寺の境内を散歩した後、南の方向へ歩いて行くと途中に若草山がある。このあたりで、阿倍仲麻呂や遣唐使について話をするのがふさわしい気がする。 天の原ふりさけみれば春日なる御蓋(みかさ)の山に出でし月かも 阿倍仲麻呂の歌は有名であるが、「春日なる御蓋(みかさ)の山」とは、どの山か知らなかったので、若草山の入り口まで来た時、入山料を徴収する係りの人に尋ねてみた。それは、若草山では…