「長安」の日記一覧

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空海と円仁、大興善寺と青龍寺

https://smcb.jp/albums/3819816  旅行3日目、見学は美術館と西安博物館の次に、博物館から歩いて隣接する薦福寺の境内に入った。鐘楼と鼓楼の間を抜けると若葉がまだ出ず、枯れ木のような木立の先に小雁塔が見えてきた。薦福寺は唐の中宗が父・高宗の追善のために建立した寺だ(684年建立、ガイドブックによると、高宗の妃・則天武后が亡夫の追善のために建立と出て居る)。義浄三蔵が25…

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遣唐使 (3)

遣唐使 (3) 前回のつづきです。 遣唐使は、多くの場合、次のような編成であった。人数は、200人から600人であるが、そのうち幹部は、20人から30人である。船は、4船に分乗する。 大使、副使、判官、録事、以上は、幹部の中のナンバー4である。 その下は、知乗船事、造船都匠、訳語、主神、医師、陰陽師、画師、史生、射手、船師、音楽長、新羅訳語、奄美訳語、ト部、雑師、音声生、玉生、鍛生、鋳生、細工…

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遣唐使 (1)

遣唐使 (1) 東大寺の境内を散歩した後、南の方向へ歩いて行くと途中に若草山がある。このあたりで、阿倍仲麻呂や遣唐使について話をするのがふさわしい気がする。 天の原ふりさけみれば春日なる御蓋(みかさ)の山に出でし月かも 阿倍仲麻呂の歌は有名であるが、「春日なる御蓋(みかさ)の山」とは、どの山か知らなかったので、若草山の入り口まで来た時、入山料を徴収する係りの人に尋ねてみた。それは、若草山では…