映画短歌 7(道)

・題:道

・酔いどれが砂をつかんで慟哭す 暗い海辺で俺は一人だ

(ミニエッセイ)
タイトルの「道」は原題のイタリア語La Strada(ラ・ストラーダ)の直訳。
1954年のフェデリコ・フェリーニ監督作品。

胸の筋肉での鎖切りの芸が売り物の大男の旅芸人ザンパノと、彼がタダ同然の金で買い取った娘ジェルソミーナが主人公。
ジェルソミーナはザンパノの無慈悲な扱いを受け一度は逃げながらも、ザンパノのために生きようと自らに誓う。
しかし、彼女の恩人のマットをザンパノが殺したことから精神に異常をきたしたジェルソミーナを、ザンパノは雪の荒野に置き去りにする。