俳句のまとめ・・・あけび庵

俳句のまとめ・・・あけび庵

あけびの芽つる立つ軒にけさの雨
納め雛和紙を巻かれてミイラかな
始まりは春田おこして畦くろく
川風に野焼きのこして墨のいろ
はし止まる舟形あそぶ桜鯛
川風に屋形さしたる桜鯛
啓蟄や雨で崩れるスケジュール
鎌かると春打ち寄せて和布刈かな(めかり)
手を引いて遊ぶ野中や風光る
赤ゝと花はめくれて藪つばき
      **
土筆たつ歩き疲れて茜空
春しぐれ老いたる犬の腕の息
老い犬を腕に収めて春しぐれ
かわづつみ染井吉野やあと十日
垣根超す花は二重に白木蓮
遠回り垣根超したる花木蓮
飛び石や山に白ゝにりん草
軒の端や下だれ一つ春の