【俳句のまとめ】・・・あけび庵
夏
卯の花やぬすみて咲ける雪の色 *
まつる神夏の山路に榊とる *
鳴く音になき世のわが身ほととぎす*
山里の待つや都もほととぎす *
人やきく待てばあかつきほととぎす*
夢ごこち寝る夜もなきをほととぎす*
白糸のながき根はひくあやめかな *
天の戸をたたく水鶏や明けやらで *
ふるままに八十瀬の波ぞさみだるる*
風にほひ花たちばなや里にゆく *
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うすくこく撫子のいろ露に置く *
撫子の盛り置きたり朝露に *
かなしくも燃ゆる蛍の忍びかな *
鵜の