広大な屋敷あとが公園になっている。
門を入ると立派な銀杏の木々が並んでいる。思わず声をあげてしまうほどの緑の空間が続いている。
洋館(昭和8年、1933年)は森の中で弁柄色の壁が色彩を放っている。和の色合いだ。暖炉の上や壁には元所有者や家族の写真が並んでいて、ピアノが置かれている。居間からみる庭は松やシイノキなどの巨木で鬱蒼としていて、森の中にいるようだ。
広大な屋敷は音楽評論だけで所有できるのかと、世知辛いことを考える。
元雄の父は芝浦製作所を再建した実業家であったと説明書きがあった。
公園で渡されたパンフレットによれば、邸の30%は公園にすると