「時代が付く」と云うこと。興福寺「東金堂」「五重塔」と「中金堂」

奈良や京都の寺社仏閣・・・大きな境内ともなるとその建物自体が国宝であったり重要文化財であったり、更にそこに安置されている仏像も時代によってそれぞれの文化財的な価値が違ってくる。

 先日訪れて興福寺・・・、最近、再建され、落慶法要が行われた「中金堂」は当然のことではあるが、国宝でも重文でもない。一方、すぐ側にある室町期に建てられた「高金堂」と「五重塔」は国宝。更に「東金堂」に安置されている、平安期の「四天王立像」鎌倉期の「文殊菩薩座像」「唯摩居士座像」「十二神立像」・・・これらはみな国宝、一方白鳳期に造られた「日光・月光菩薩立像」室町期の「薬師如来座像」