つやつやと透くやうなトマト咬むところ 加藤秋邨
ひでりばたけの火のようなトマトのみずみずしさよ 荻原井泉水
もいでもたべても茄子がトマトがなんぼでも 種田山頭火 自画像 落穂集
もぐ蕃茄ぬくみて四方に雲むれぬ 飯田蛇笏 春蘭
アスパラ北より早生トマト南より 鈴木真砂女 夕螢
サンドウイッチにも半島の胡瓜とトマト、お弁当です 荻原井泉水
トマトなほ累々と青し鰯雲 木村蕪城 一位
トマトにはトマトの味の残暑かな 石田勝彦 秋興以後
トマトに塩いまも若子の位置われに 野澤節子 未明音
トマトもぐ背が抗ひ