【歳時記入門】俳句のテキスト

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【歳時記入門】俳句のテキスト
花をやれとかく浮世は車百合
宗因
わすれ草もしわすれなば百合の花
素堂
百合の花折られぬ先にうつむきぬ 
其角
飴売の箱にさいたや百合の花
嵐雪
ひだるさをうなづきあひぬ百合の花
支考
かりそめに早百合生けたり谷の房
蕪村
*  百合の花/鬼百合/鉄砲百合/笹百合/姫百合/車百合
/山百合/鹿の子百合/透百合/白百合・・・・
百合は夏、ラッパ形の香り高い花を咲かせる。白に紅の
斑がある山百合、黄赤に紫の斑がある鬼百合、花が大砲
の筒のような鉄砲百合など、原種だけでも百種以上を数
える。「ゆり」の語源は「揺り」で、「百