湯上りの月それてすむ木槿かな 金尾梅の門 古志の歌
潦いくつもありて木槿咲く 館岡沙緻
無造作に重ね盛装白木槿 香西照雄 対話
照る雲と降る雲の間の白木槿 渋谷道
熱の目に木槿うるさく咲けるかな 久保田万太郎 流寓抄以後
坂の家薄紫の木槿咲く アロマ
田の縁に薄紅の木槿満開 アロマ
片時の木槿揺るれば秋の風 斎藤玄 雁道
物問へば隠るゝ児らや木槿垣 菅原師竹句集
物洗ふ音や木槿の垣の内 寺田寅彦
甚平の父 欅の母顕つ 木槿路地 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 夢見沙羅
生