【歳時記入門】俳句のテキスト

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【歳時記入門】俳句のテキスト(晩夏)
夕顔に米つき休む哀かな
芭蕉
夕顔や酔てかほ出す窓の穴
芭蕉
夕顔やそこら暮るるに白き花
太祗
ゆふがほや竹焼く寺の薄煙
蕪村
汁椀にぱっと夕貌明かりかな
一茶
夕顔を蛾の飛びめぐる薄暮かな
杉田久女
ほのぼのと揺れて夕顔ひらきそむ
長谷川櫂
*  夕顔/夕顔の花/夕顔棚/夕顔の実・・・
夕顔は夕暮れにほの白い花を開く。その花は翌朝にはしぼ
む。『源氏物語』夕顔の巻にあるとおり、貧しい家に咲く
花として詩歌に詠まれてきた。花のあとには、丸い大きな
薄緑色の実を結び、この実からは干瓢ができる。「夕顔」
といえ