あけび庵の俳句日記

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水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)の俳句
日本の俳人、医師・医学博士。秋櫻子とも表記する。本名は
水原豊(みずはら ゆたか)。松根東洋城、ついで高浜虚子
に師事。短歌に学んだ明朗で叙情的な句風で「ホトトギス」
に新風を吹き込んだが、「客観写生」の理念に飽き足らなく
なり同誌を離反、俳壇に反ホトトギスを旗印とする新興俳句
運動が起こるきっかけを作った。「馬酔木」主宰。
【俳句】春
天わたる日のあり雪解しきりなる
淡雪や春蘭咲ける石の前
大風を憂しと籠れば梅さかり
紅梅や佳き墨おろす墨の香と
残雪の丘に照りいづ十三夜
春泥や遠く来て買ふ花の種
春蘭や