私たちの小さいころは 白米というものを食べるのは 盆と正月やめでたい席だけのことで 普通は白米と麦を混ぜたもので アワもよく混ぜて食べていた
また カサを大きくするために サツマイモをご飯の上にのせて ふかして食したものだった
ただ一度間違いなく美味しいいお米が食べさせてもらうことがあった
それは 稲刈りが終わり 精米も終わり 収穫後の第一膳だけは 純白のお米を食べさせてもらえた
お盆前にその一食が ふるまわれるのが農家の贅沢なご飯だった
その味と言い 色つやと言い 本当に絶品のおいしさであった
しろかきから始まり 田植 草抜き 鎌での刈り取