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昭和時代の思い出⑭

敗戦前のハルピン状況

ソビエット軍が参戦してきたのは8月9日の夜半であった。
援農に行っていた姉が2日後の10日の夕方であるが、まだハルピン市内は照明弾が落とされただけで大きな被害は無く、空襲の危険も無く過ごしていた。
今のようにテレビやスマホでニュースが聴ける状態では無く、新聞かラジオニュースか役所からの報道であった。
ラジオニュースは,大本営発表で戦果が上がったニュースばかりだったと思う。
私達子供には知らされてはくれない。
多くは二つ上の兄たちが話していることを聴いてニュースを知る事だけであった。
その中で今でも思い出される言葉は「日本は神風が吹