体が重い。日射しが半袖の腕に突き刺さる。
夏の間は日焼け止めにアームカバーをしたが、もうここまで来たらどうでもよくなった。
暑い。10月だというのに。夏と違うのは空。透き通った青空に、刷毛ではいたようにスッスッと白い雲が浮かんでいる。風があるのもいい。
私だけ集団に遅れた。頭の中で「12.3.4.5.6.7.8.一歩前に」と繰り返す。どんどん間が空いて行く。
何とか県民の森に着き、合流した。中の周回コースは立ち入り禁止のテープがあちこちにあり、いつもと違うコースを走った。
帰りも一人だけ遅れた。
前を行く集団の最後尾にいる男性に追い付きたい。