いぜんリベットの実験の驚きの結果のことを日記に記した。この実験はとても地味なものだが、結果は予想を越えたものを含んでいる。

人間の意識が肉体の行動を自覚できるタイミングは、身体的な反応が始まってから、0.3秒ほど後だという実験結果だ。まず身体的な反応がはじめに起き、そのときは意識はまだなにも知覚していない。しばらくして後追いするように、その肉体的な反応を意識は自覚するに至る。つまり無自覚のうちに、人間は（肉体は）行動をスタートさせている。
にくたらしいコイツを殴ってしまえ！と思ったときには、すでに手が出ている。
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