五木寛之著「百寺巡礼 第1巻 奈良 唐招提寺、法隆寺など」を読む

「百寺巡礼 第1巻 奈良 唐招提寺、法隆寺」 五木寛之著 講談社 2003年6月30日発行
ーつねに体調を崩しながらも、ずっと旅をつづけている。
 この旅の途中で、もし死ぬことができたとしたなら、それこそが私の遊行期ではあるまいか。
 第4番 唐招提寺
ー世界最古の木造建築といわれる法隆寺の伽藍にも、過去に修理された跡があちこちに残っている。
 唐招提寺は、鑑真の遺徳をしのぶ人びとの手で守られてきた。そして、古い伽藍とともに鑑真の精神も伝えられていく。
 日本に味噌を伝えたのが鑑真だった、というのは初耳だった。それまでの日本には、みそ汁もなかったことにな