「日本が外資に喰われる」 中尾茂夫著

「日本が外資に喰われる」 との題名も、「失われた30年」の謎を読み解くとのキャッチ・コピーも刺激的だ。

バブル経済が崩壊したあと、不良債権は税金を注入され、外資に払い下げられた。外資系ファンドはその後、高収益を上げた。その額、50兆円。このディールがその後の日本経済だけではなく、社会の転換点となった。決めたのは、小泉首相。当時のブッシュ大統領との間に密約があった。これが著者の主張だ。

金融の世界には門外漢なのだが、題名に釣られて読んでみた。

時は2002年。
当時の小泉首相は平壌を突然、訪問した。アメリカ政府の事前了解を得ず、アメリカとは異なった外