中欧とハプスブルク家

中欧を旅すると、何かにつけてハプスブルク・ハプスブルク家・神聖ローマ帝国・・・、この言葉が出てくる。教皇からお墨付きを得てドイツ・中欧を支配したハプスブルク家・・・、其れはあたかも、天皇の勅命を持って日本を統治した将軍家のようでも有る。特に、諸侯との姻戚関係を結んで体制の安定化を図った時代などは、江戸時代の徳川家斉を彷彿とさせる。ただ違うのはそのスケールだ。一時とは言え「太陽の沈まぬ国」を作ったハプスブルク家や中欧について考えて見たい。

○スイス北東部を発祥とするハプスブルク家のルドルフが、1273年神聖ローマ帝国の皇帝になれたは、有力諸侯やカトリ