小川

小川沿いの小道を歩いていると
幼い頃夢中になって
魚取りをしたことを思い出す

透き通ったきれいな水
泳ぎ回るウグイやカジカ
小川は子供たちの大歓声で
いつも賑わっていた
大人たちにとっても
小川は憩いの場でもあった

今目に映るものは真っ黒なヘドロ
生き物の香りすらしない
小川は死と化してしまった
もう立ち寄る人もいない

生活は便利になったが
失ったものも大きい
本当の豊かさとは何だろうか

カテゴリ:日常・住まい