若さ

少女が波と戯れている
すらっと伸びた真っ白な足と腕
海辺が眩いほどに華やいで見える

理屈などいらない
ただ若い女というだけ
若さ以外の何物でもない

今森の小道に立っている
朝陽が燦々と降り注ぎ
葉や枝も朝露に濡れ輝いて
申し分ない情景なのに何か物足りない

仮にここに
少女が加わったとしたら 
遥かに森も輝きを放つに違いない

いつもの叔母の口癖
もう一度若い頃に戻りたい
失って初めて
その素晴らしさに気付くものらしい

カテゴリ:日常・住まい