春の雷遠ざかりつつ楽し気に




 春雷にむち打たれたる思ひかな  星野立子

 春雷や暗き廚の桜鯛  水原秋桜子(1892-1981)

 春雷や若々しきは地の底か  細見綾子

 鯛煮えて海峡はしる春の雷  秋元不死男

 火柱を見し春雷の地中海  森田峠 逆瀬川以後

 戦前の映画「春雷」のあらすじ アロマ

 春の雷雛菓子の鯛食べてしまう  長谷川かな女 花 季

 春の雷遠ざかりつつ楽し気に  アロマ

 春雷の終りに息をひとつ吸ふ  加藤秋邨

 春雷の大轟のたゞ一度  星野立子

 春雷や四万十川の舟大工  黒田杏子 花下草上

 春の雷轟きやがて地の目覚め アロマ