「桜 鯛」の日記一覧

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若夏の清々しさに深呼吸

 若夏や海が笑ふと言ふ妻と  宮城勉  若夏の藍よりあがる糸の束  宮川みね子  若夏の清々しさに深呼吸  アロマ  もう少し生きむと思ふ分葱植う  神蔵器  初分葱茹でてゐる窓少し開け  大内幸子  一滴の酢で緊りけり分葱和へ  藤岡紫水  好みしは母直伝の分葱ぬた  蓮尾みどり  日盛りに分葱刻んで素麺に  アロマ  一湾に海女の磯笛土用凪  川崎良平 …

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夏の海沖をぐるりと一泳ぎ

 さよりの子泳ぐ三日の船だまり  山内美津男  夏の海沖をぐるりと一泳ぎ  アロマ  うなぎの日うなぎの文字が町泳ぐ  斉藤すず子  夕暮れにすいすい風の中泳ぐ  アロマ  この村の神代の淵に泳ぎの子  大峯あきら 鳥道  さざなみの光の中を鴨泳ぐ  早川秀子  お玉杓子はうれしさ怺えきれぬように泳ぐ  橋本夢道  泳ぐ人去らずワイキキ夕焼くる  中川聰子  太陽の虜となりて…

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桜鯛仄と焦げ目の焼き加減 

 若鮎を跳ばして閉づる水輪かな  ことり  若鮎の水引つ張つて遡る  山田佳乃  繊月をめざし若鮎飛びにけり  升田ヤス子  若鮎の早翻ること覚え  稲畑廣太郎  一口にせし若鮎の焼加減  稲畑汀子  杜若鮎やはらかく鯉を追ひ  大島翠木  計画のはかどる一日木瓜の花  稲畑汀子  ふと八十二歳が怖く木瓜の花  嶋田一歩  何となく外出億劫木瓜の花  松尾緑富…

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桜鯛湯引き寿司の脂美味

 皿選ぶ夕たのしも桜鯛  石田あき子  阿波にひと夜鳴門ふた夜の桜鯛  小澤満佐子  櫻鯛爼厚く新しく  岡田耿陽    うろこ飛ぶ男料理の桜鯛  中村純代  お七夜の皿に余りて桜鯛  堤 京子  ぴしぴしと鱗をとばし桜鯛  小檜山繁子  桜鯛のサルティンボッカ ズッキーニ添え アロマ  桜鯛と筍炊き込み木の芽添え  アロマ  囀りのこぼるる海の桜鯛  大屋 達治  桜鯛湯引…

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春の雷遠ざかりつつ楽し気に

 春雷にむち打たれたる思ひかな  星野立子  春雷や暗き廚の桜鯛  水原秋桜子(1892-1981)  春雷や若々しきは地の底か  細見綾子  鯛煮えて海峡はしる春の雷  秋元不死男  火柱を見し春雷の地中海  森田峠 逆瀬川以後  戦前の映画「春雷」のあらすじ アロマ  春の雷雛菓子の鯛食べてしまう  長谷川かな女 花 季  春の雷遠ざかりつつ楽し気に  アロマ  春雷の…

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渦潮の蒼透明吸い込まれそう

< 夕食は瓶超鮪のヅケ  ピザ 鶏のから揚げ レタス  ユーチューブを聞きつつネットする >  観潮の渦出来かゝる潮の音 東根市昌  海峡の渦潮にのり春の鳶  椎橋清翠  渦潮ながるるてふてふならんで  山頭火  渦潮にいま撃たれたる鴨の廻ふ  佐野まもる 海郷  渦潮にふれては消ゆる春の雪  今井つる女  渦潮にもまれし色の桜鯛  浅野白山  渦潮に入りゆく嬰児抱きつづ…