あけび庵の日記

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俳句のまとめ

手に包む葛湯とろみの甘さかな
日和見や干して渋柿こを吹きぬ
いろはなす実はもがれたる蜜柑畠
花咲いて少し紅さす野菊かな
風の音枯れて障子を走りたり
風出でて霜月障子を強く閉め
塩引きの鮭を吊るして年取ぬ
冬の田に入るでも無し人の足
蜆汁つまみ直して歯も入れず
名前だけ師走に駆ける選挙戦
      **
緩む陽のあり春の土現るる
歩き出す枯葉の道のカサコソと
沖曳くや湖上の舟に寒の晴れ
玄関の隅に鉢ある冬木の芽
本物の青さ深まり冬の空
霜月や朝食べ薬飲んだよな
淡雪や両手に収まる量でなし

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