郷愁の祭り屋台が連なりて



 いわし雲湧くや郷愁のごときもの  昌治

 稲ぶすま湖の郷愁はるかより  村山古郷

 「郷愁」というヘッセの作品読む アロマ

 遠ひぐらし妻の郷愁いま癒ゆる  香西照雄 対話

 海の駅郷愁のみな背を見せて  佐藤鬼房

 土の香がそそる郷愁土筆摘む  松岡君枝

 田舎の風景郷愁をそそる アロマ

 旅愁とも郷愁ともそばの花  市野沢弘子

 郷愁の祭り屋台が連なりて  アロマ

 郷愁を島ごと啜る海雲かな  武田涓滴

 桐咲けり郷愁のいろけぶらせて  渡部 良子

 三峡の春の蜜柑に郷愁湧く  田中英子

 郷愁を色なき風に深めけり  古