4月14日(火)薩摩よみうり文芸
俳句 淵脇 護 選
城跡へ花のトンネル登りゆく 小郡・永田 良一
(評)一読して句意宣明。季語は花{桜花)で春。
見所は中七の「花のトンネル」という暗揄、道路き から、満開の桜が枝を差しかわしている様が眼前に 浮かんで来る。しかも、下5も「抜けてゆく」では なく、「坂を登る」と工夫したたころが良い。
花香る三途の河の最終便 霧島・秋野 三歩
うららかな昼寝日和の公休日 霧島・荒木久美子
遠き日の無銭の旅路春の星 霧島・池田 行雄
竹林の奥の奥より初音かな