連載:コロナ

「マスクの季語」

「種痘の児 讃歌のごと 泣きいでぬ」石田波郷

天然痘の予防接種を怖がって泣く子供の様子を詠んでいる。俳句だから季語がある。

「種痘」なのだという。かつて子どもに予防接種を行っていたのは4月。晩春だ。

1980年、世界保健機関は天然痘の根絶を宣言、種痘も行われなくなった。(「東京新聞5月13日朝刊」)

私の右腕には大きく痕が二つある。左腕にはBCGの痕もある。

マスクが暑い。鼻の周りが湿ってくる。

布製マスクを洗って使い回している。出掛ける時は2.3枚持つ。お店に入る時にして、外に出たら外すが、それはもう使わない。

自粛が解除される県が羨まし