連載:コロナ

「妖精居酒屋?!」

久しぶりの仲間とのジョギング。天気もよく、鼻歌交じりでバイクを飛ばす。

もう直ぐ市民の森に着く頃、真っ白なワイシャツ姿の中学生を追い越した。

三人が嬉しそうに喋っている。またいる。まただ。視界には見たこともない中学生の数。今まで一体何処にいたのだろう。

皆が学校に向かっている。そうか、学校が再開しても、部活動がないから皆同じ時間に行くのだ。

おかしい。また男子だ。男子だけの登校?校門にはテントがある。体温を測るのだろうか。

久しぶりの大地は変わらず優しい。8周できたのは仲間のお陰だ。私は早足で回っていたが、合流した時「ここから走るよ」と声を掛け